日本共産党が「安倍政権が学費値上げ」と題したパンフレットを、同党サイトでダウンロードできる状態にしています。安倍政権が国立大学の授業料を、現在の年間53万円から93万円に値上げするというのです。そしてこれに反対する署名を呼びかけています。
この夏の参議院選挙から、投票年令が18才に引き下げられることを見越し、対象となる大学生と、その保護者への日本共産党によるアピールなのかも知れません。
しかし、これは「デマ」と言って良いでしょう。少なくとも現時点(2016年2月4日)において値上げの事実はないからです。
いまや数多くの大学生が通学する足立区の自民党として、どの党に投票するかは有権者が決めることとはいえ、正しい情報をもとに判断して欲しいと願っています。そこで、本稿では「安倍政権が学費値上げ」を「デマ」と断じる理由を紹介します。
日本共産党が掲げる「安倍政権が学費値上げ」として「53万円→93万円」になるとは、「たられば」の試算でも16年後の話しです。
自民党としては、安倍晋三首相には長く日本を引っ張っていって欲しいと願いますが、それにしても16年後も首相でいると考えるのは現実的ではありません。そんな「ファンタジー」な話しを喧伝する理由を考えると、政治に詳しくなく、当事者でもある「18才の有権者」へのアピールへと辿り着きます。
なお、下記は官邸のホームページにある首相の在任期間についての抜粋です。
《通算で最も長かったのは、桂(太郎)総理(第1次〜第3次)の2,886日(約7年10か月)で、連続して最も長かったのは、佐藤(栄作)総理(第1次〜第3次)の2,798日(約7年8か月)である。(内閣制度と歴代内閣|首相官邸サイトより、首相名は当サイトの補足)》
考え方、思うことはそれぞれであっても、事実と嘘は明らかに異なります。大学の授業料は値上げされていません。また、日本共産党といえば、安保法制を巡る議論のなかで「戦争法」とアリもしない法律を持ち出し、さらに「徴兵制」と、これまた現実的にはありえない「デマ」といって過言でない言葉を拡散してきました。
我々は日本共産党ではないので、彼らの心根を探ることは出来ません。対して未来は現実を積み重ねた先にあることを、我々自由民主党は知っています。
繰り返しになりますが、次世代を担う学生諸氏には、正しい情報を元に「投票」してほしいと願います。
足立総支部連合会 副幹事長